北陸を舞台とする小説 第9回 「北陸翡翠峡殺人事件」(関口 甫四郎 著)


「北陸翡翠峡殺人事件」(関口 甫太郎 著、BIG BOOKS<青樹社>、1989年10月発行) 

<著者紹介>関口 甫四郎(せきぐち ほしろう> (1928年~1993年) 
東京都新宿生まれ。服飾デザイナーや経済興信所調査員など20種あまりの職業を遍歴したのち、執筆活動に入る。1980年歴史推理小説『北溟の鷹』が第26回江戸川乱歩賞の候補作となり、注目を浴びる。その後、1987年に『鉄道回文殺人事件』を発表し、トラベルミステリーの新しい可能性を拓いた。(本書発行時、本書著者紹介より)
<追記:長編推理に「A寝台殺人事件」「北陸翡翠峡殺人事件」「鉄道回文殺人事件」「小樽瑠璃街殺人事件」「宮沢賢治修羅渚殺人事件」。短編集に「旅の事件簿」。1993年逝去)

本書は、推理小説家の関口甫四郎氏(1928年~1993年)により1989年に刊行された書下ろし長編暗号ミステリーで、本書ストーリーの要となる富山県最東部と新潟県最西部のエリアだけでなく、東北・信州・関東各地の広域に渡るトラベルミステリーとなっていて、しかも、新潟県糸魚川市の周辺、姫川と早川の流域にかけての姫川、白馬、蒲原、島、蓮華、梶山新湯、焼山、笹倉など、多くが一軒宿の秘湯の温泉地が紹介され、東北も含め、秘湯の温泉地が転々と登場してくるなど、かなりユニーク。また暗号解説にかなり詳しく、なかなか複雑なマニアックな暗号ミステリーにもなっている作品。

ストーリーの展開で、最初、ヒスイのコレクター、宝飾品卸売、宝飾デザイナーなど、ヒスイに関わる登場人物が次々と登場し、新潟県糸魚川市大和川地区の海岸から、糸魚川海岸・青海海岸・親不知海岸・市振海岸の糸魚川市の海岸、更に富山県下新川郡朝日町の宮崎・境海岸に続く、限られた一帯がヒスイ海岸が、ストーリー展開舞台として登場してくる。が、一体どうして「北陸翡翠峡殺人事件」という本のタイトルなんだろうと訝って読み進めていると、ストーリーの終盤になり、昭和14年(1939年)に確認された日本最初のヒスイ産地である、小滝川ヒスイ峡(新潟県糸魚川市小滝)や、昭和32年(1957年)に国の天然記念物に指定された青海川上流橋立ヒスイ峡(青海川硬玉産地)(新潟県糸魚川市<旧・青海町>が登場。特に、青海川の橋立峡で終戦間もない頃に起こった昔の殺人事件が、複雑な連続殺人事件の発端とも言え、「北陸翡翠峡殺人事件」という本書タイトルに納得する。

本書のストーリー展開時代については、具体的な年代の明記はないものの、「去年、北軸自動車道が、全通したんでしたよね?」という会話が登場し、これは、1988年7月30日の北陸自動車道全線開通の事と分かる。その翌年1989年の3月のひと月に展開する話だが、過去の出来事も絡んできて、戦中戦後直後の過去も重要な意味を持ってくる。1988年7月30日の北陸自動車道全線開通とは、富山県朝日と新潟県名立谷浜インターチェンジ間の59.5kmが開通し、これによって、米原ー新潟黒崎の全480kmの北陸自動車道全線開通となった。

ストーリーそのものは、(1989年)3月1日夜、東京・西浅草の浅草ビューホテル「鳳凰の間」で、春の宝飾品新作発表パーティーが催されるところから展開。そのパーティーに出席していた、日本料亭「さがの」の女将で神代産業グループのオーナーでもありヒスイのコレクターでもある44歳の資産家・神代時枝、宝飾品新作発表パーティー主催者で東京・東上野に本社を置く宝飾品卸売問屋「ジュエリー・オカニワ」の68歳社長・岡庭徳雄が、パーティー出席の後、相次いで失踪するという事件が発生。更に、パーティに出席していた横浜元町にある「ジュエル麗華」専属の宝飾デザイナー・八布亜由子の恋人で東京の大山駅近くの仲町に住む41歳のフリーのコピーライター・小野由紀夫も、ほぼ同時期に行方不明となる。

そして、数日後の3月5日早朝、春浅く雪の残る、宮崎鹿島樹叢(富山県下新川郡朝日町宮崎)で、神代時枝の他殺死体が発見され、宮崎鹿島樹叢・料亭女将殺人事件捜査本部が、所轄署の富山県入善警察署(富山県の一番東に位置する警察署で入善町と朝日町の2町を管轄)に設けられる。宮崎鹿島樹叢は、国指定天然記念物で暖温帯の巨木や植物が繫栄する原生林で、日本海沿岸における暖温帯植物の北限。同じ頃、富山県朝日町の宮崎鹿島樹叢より程近い新潟県青海町(2005年3月、青海町廃止。現・糸魚川市)の北陸道最大の難所・親不知の天険廃止トンネル(1965年廃線)で、パーティーの後、失踪していたうちの1人、小野由紀夫が、坑口付近に一冊のノートを残して再度、姿を消したことが判明。そして、そのノートの中には奇妙な詩が綴られていたが、それは連続殺人事件にからむ不吉な暗号であった。

更に、神奈川県相模原市淵野辺の堰堤に遺棄されて発見された死体が、2番目の失踪者であった宝飾品卸売問屋「ジュエリー・オカニワ」の社長・岡庭徳雄と特定される。この身元特定をはじめ、複雑な暗号の謎を解いていくのは、浅草での宝飾品新作発表パーティーに、恋人の女性の友人が宝飾デザイナーという関係でがたまたま出席していた28歳の東京・代官山に住む美川春樹という男性。職業は多彩で、フリーのコンピューター・プログラマー兼専門学校講師。その合間を縫って、ミステリーに関する文学評論をするミステリーマニア。加えて、最初の殺人事件の管轄の富山県警入善署の古参刑事、霜田久志刑事が各地の刑事と協力して事件の謎に迫っていく。この霜田刑事は富山県朝日町の泊の生まれで富山県入善町在住。

本書では富山県最東部と新潟県最西部の県境エリアが一番重要な舞台となっているが、富山県側については、下新川郡入善町も少し登場するが、メインは下新川郡朝日町(1954年に1町6村の合併により発足)。中世末期より北陸街道の宿場町として栄えた朝日町の中心部である泊町や、越中(富山県)と越後(新潟県)との国境に位置し、加賀藩の口留番所(関所)が置かれていた境地区もあるが、朝日町の中で境と泊の間に位置する宮崎地区が、まず本書ストーリーで最初の他殺死体が発見されるのが、富山県下新川郡朝日町宮崎の宮崎鹿島樹叢。ヒスイ海岸の一部の宮崎海岸、城山(宮崎山)、宮崎城址、鹿島神社、浜山玉造遺跡、朝日ふるさとの歩道、朝日県立自然公園の一部を構成する宮崎自然博物館などが本書で紹介されている。本書では触れられていないが、越中宮崎は、北陸宮墳墓や宮崎太郎長康の供養塔など、源平時代の史跡も注目。

新潟県最西部の県境エリアは、新潟県青海町(2005年3月に糸魚川市と合併)と糸魚川市が重点的に取り上げられている。重要な登場人物の一人の八布亜由子は、新潟県西頚城郡青海町青海の出身という設定で、恋人の小野由紀夫が二度目の失踪をとげた親不知海岸や天険廃止トンネルも青海町にあり、また青海町には「橋立渓谷」があり、糸魚川市近郊の「小滝川峡谷」とともに、本邦唯一の、ヒスイ硬玉の産地として、”翡翠峡”の異名を持つ。昔、旧北陸道の難所親不知子不知の西にあたる宿場町として賑わっていた市振も旧青海町(現糸魚川市)。総合化学品会社の電気化学工業(後のデンカ株式会社)の1921年からの青海工場がある企業城下町。糸魚川市も、神話の時代からヒスイの町としてしられ、糸魚川市郊外の長者ヶ原台地の縄文遺跡(糸魚川市大野)からは、長さ5.7cmにもおよぶヒスイの大珠や、大小無数の加藤途中のヒスイ玉、ヒスイ原石などが発掘されたり、天津神社に合祀の奴奈川神社には、大国主命がヒスイを求めて越後の国に到来し奴奈川姫と結婚したという伝説も残る。

本書の関連テーマとしては、当然、ヒスイの事は詳しいが、主要な登場人物の経歴も、終戦直後の混乱と貧困の中で非常に苛烈な人生。各地の温泉場を転々と、幼子かかえてヤトナ(一時雇いの酌婦)として働く女性たちの人生も哀しいし、また、”カバン屋”という、店舗とかいったものは一切もたず、アタッシュケース一つで、宝石を売りさばく商売で、店舗どころでなく、”品貸し”とか”一回貸し”とかいって、自前の商品すら持たずに、卸問屋から品物も借りて商売に出かけるという、タフでたくましく大変な商売形態の話も紹介されている。また、ヒスイの話がメインでもあり、硬玉ヒスイの世界でも、ビルマの奥地カチン山山中、アウマウ、ウエカ、マーモンの三か所、ごく限られた地域しか産出されず、本書ストーリーでは、この点も日本軍のビルマ戦線の話と絡めている。詩の形式をとった暗号が使われたり、詩の愛好者たちが登場してきて、詩についての紹介も豊富。

目 次
プロローグ
第1章 三人の失踪者
第2章 樹叢のなかの殺人
第3章 のこされた詩篇
第4章 宝石商人の死
第5章 鉄壁のアリバイ
第6章 解かれた暗号文
第7章 僻地の犯罪
第8章 越路の女
第9章 あばかれた真相
第10章 さいごの暗号文
第11章 親不知・子不知
エピローグ

<主なストーリー展開時代>
・1989年3月
<主なストーリー展開場所>

・東京(浅草・南青山・赤坂・駿河台・上野・浜田山・南品川・田園調布・代官山・三崎町・板橋区仲町・お茶の水・南品川・銀座・東上野・浜田山)
・富山県(朝日町・入善町)
・新潟県(新潟市・糸魚川市・青海町<糸魚川市>・妙高高原町赤倉<妙高市>・直江津市)
・神奈川県(横浜市・相模原市)
・山形県(最上町赤倉温泉)
・宮城県(鳴子温泉卿川渡温泉・
仙台市)
・長野県(北安曇郡小谷村の蒲原温泉)

<主な登場人物>
・八布亜由子(南品川に住む「ジュエル麗華」専属の28歳宝飾デザイナー)
・神代時枝(日本料亭「さがの」女将で神代産業グループオーナーで南青山在住。44歳)
・岡庭徳雄(東京・東上野に本社を置く宝飾品卸売問屋の68歳社長で田園調布在住)
・菅野真名美(横浜元町にある宝飾品専門店「ジュエル麗華」代表で横浜市中区山手町在住)
・小野由紀夫(41歳のフリーのコピーライターで詩人で板橋区仲町在住。八布亜由子の恋人)
・香坂詩織(八布亜由子の友人で浜田山在住24歳。昔、新宿の宝飾品デザイン専門学校在籍)
・美川春樹(香坂詩織の恋人。代官山在住の28歳のフリーのコンピューター・プログラマー)
・忍坂俊男(八布亜由子の亡父、八布政次の友人で、東上野在住の宝石加工職人)
・霜田久志刑事(富山県入善町君島在住の富山県警入善警察署)
・吉田警部(富山県警入善署刑事課長)
・田代警視(富山県警本部刑事部長)
・原田係長(富山県警本部鑑識課)
・牧原部長刑事(警視庁赤坂署一課)
・権田刑事(警視庁上野東署捜査一課)
・須田好夫(神奈川県相模原警察署刑事)
・佐治警部(神奈川県警捜査一課)
・桜井巡査(宮城県警鳴子温泉郷中山温泉の中山平・駅前駐在所)
・三崎栄子(神代時枝の南青山のマンションに通いの52歳家政婦。新小岩のアパートに居住)
・吉野正夫(東京・赤坂の割烹料亭「さがの」の支配人で神代産業の筆頭常務)
・笠原政次(三崎栄子の愛人)
・山室民夫(新潟県糸魚川市内に住む歌人で、歌誌「ひすい」主催者。硬玉ヒスイの鑑定家)
・伊藤洋司(「ジュエリー・オカニワ」の専務)
・吉田(ジュエリー・オカニワ第一営業部長)
・安田邦男(富山県朝日町松濤に住む初老の男性)
・「糸魚川市立・歴史民俗資料館」(新潟県糸魚川市一の宮1丁目)の案内人
・ひすい美術館を併設した「翡翠園」(新潟県糸魚川市蓮台寺)の管理人
・「玉翠園」(新潟県糸魚川市京ヶ峰2丁目)の従業員
・早川育夫(新潟県青海町<現・糸魚川市>の「天険親不知ホテル」支配人)
・寒川(上野にある「宝飾品流通新聞社」の記者)
・塚原栄治(詩を主にした同人雑誌「香水壜」発行元の千代田区三崎町にある銀鈴の専務)
・野崎克己(小野由紀夫の40歳半ばの友人で、同人雑誌「香水壜」の同人)
・大迫勇二(相模原市の松美林大学の庶務係職員)
・塩見幾太郎(仙台の宝飾品店「シオミ」社長)
・八布亜由子のマンション(新馬場駅近くの南品川)の女性管理人
・銀座の広告会社「ダン・アド」(小野由紀夫が専属で所属)の女性事務員
・「瀬川ジュエル・デザインスクール」(八布亜由子がかつて在籍)の事務局スタッフ
・「宝飾品デザイナーズ協会」女性スタッフ
・荻野洋子(「ジュエル麗華」赤坂店の店員)
・静岡県富士市役所の戸籍課職員
・山形県最上郡舟形町役場の戸籍担当者
・山形県最上郡舟形町役場の舟形町大谷出身の年配男性
・宮城県鳴子温泉郷の川渡温泉の「藤島旅館」支配人
・宮城県鳴子温泉郷の川渡温泉の「藤島旅館」番頭
・矢島正市(宮城県鳴子温泉郷の川渡温泉の「藤島旅館」の常連湯治客)
・羽前赤倉の赤倉温泉の旅館「清流館」仲居頭
・長円寺(新潟県青海町<現・糸魚川市>市振の若い住職
・霜田寛治(霜田刑事の弟で、富山県朝日町泊の生家の「恵光寺」住職)
・金杉ハル(「恵光寺」檀家の一人で、昔、越中宮崎港に住んでいた老女)
・新潟県青海町境に住む漁師K
・蒲原温泉(長野県北安曇郡小谷村)の仲居頭
・笹倉温泉(新潟県糸魚川市)の帳場係の年長女子従業員
・島尾(山室民夫主宰の歌誌「ひすい」の同人)
・新潟県青海の八布亜由子生家跡の食料品店の中年女性
・宮城県鳴子温泉郷中山温泉の旅館「大谷山荘」従業員)
・小野亮一(小野由紀夫の父親で、元陸軍情報将校。1967年に親不知で死亡)
・笠原ミツ(小野由紀夫の母親で1986年頃死亡)
・島田清治(神代時枝の父。富山県朝日町宮崎生まれ。東京・本所の町工場で旋盤工)
・島田光江(島田清治の妻。夫が橋立峡で亡くなった後、宮崎を出て糸魚川周辺の温泉場で働く)
・八布昌吉(亜由子の父親。新潟県青海町のヒスイ加工職人。亜由子17歳の時に亡くなる)
・八布ミツ(亜由子の母親。亜由子が生まれる時に亡くなる)

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